Binance(バイナンス)は流動性の低い通貨ペアの一部を廃止することを発表した。
2022年6月2日の3時以降(UTC)にはこれらの通貨ペアでは取引をすることができなくなる。
・API3/BNB
・SXP/GBP
・TLM/BNB
なおAPI3/BNBは2022年2月25日に取引を開始したばかりであった。
API3($API3)とは?
API3(エーピーアイスリー)はWeb3のAPIエコシステムのクリプトである。
API3はAPIとブロックチェーンによるエコシステムをつなぐ役割をもつプロジェクトである。API3の名称となっている「スリー」、これはWeb3を示している。
今後メタバースが発展していくことが見込まれる中で、Web3に特化したAPIといった次世代テクノロジーの開発をおこなっている。より高いセキュリティ、透明性を提供するのが狙いのようだ。

またAPI3はネイティブトークンであり、ガバナンスにも利用することができるのが特徴。
API3の公式サイト:https://api3.org/
API3の公式Twitter:https://twitter.com/API3DAO
その後2022年2月25日には今回廃止となるAPI3/BNBを取扱い開始したばかりであった。
現在バイナンスにおいてはAPI3の通貨ペアの取引は維持される。ただしそのうちのBNB通貨ペアのみが廃止という流れとなった。

なお今回API3/BNB通貨ペアは流動性が低く廃止となるが、BTC通貨ペア同様に流動性が他と比べると低くなっている。
・API3/USDT
・API3/BUSD
・API3/TRY
・API3/BTC
API3はCoinMarketCapによると、現在時価総額は381位である。Web3関連のサービスを提供することから今後期待が持てるに違いない。

SWIPE($SXP)とは?
2つめにDelistとなったSXPについてだが、スワイプというクリプトとフィアットのカードなどのサービスを提供しているプロジェクトの一つである。

クレジットカードなどのサービスとクリプトとの相互運用性をAPIを通じて実行するのを目的としている。簡単にいうと、VISAなどのクレジットカードでクリプトを早く安く安全に使用するためのAPIなどの技術を開発している。
SWIPEの技術としてスワイプネットワークのオフチェーンにおいてSwipe APIを使用する。オフチェーンではEthereum(イーサリアム)ブロックチェーンを使用されるのが特徴だ。
これだけのプロジェクトを進めるチームのメンバーには、 アップル、グーグルといった大手IT企業やアメリカンエキスプレス、VISAなどの金融関連に勤めていたプロフェッショナルにから構成されている。
スワイプは2020年6月にバイナンスに買収された企業であり、いわばバイナンスグループ。現在では世界中で利用されており、150種類近くのフィアットをサポートしている。
今回バイナンスでトレードが廃止されるのはSXP/GBPである。GBPはクリプトではなくフィアットの英ポンドである。現在バイナンスにて上場している通貨ペアの中でも最も取引ボリュームが少なく、流動性が低い。

・SXP/USDT
・SXP/BTC
・SCP/BUSD
・SXP/TRY
・SXP/BNB
・SXP/EUR
Alien worlds($TLM)とは?
最後にバイナンスで取引が廃止されるTLM/BNBの通貨ペアである$TLMに関してだが、これはAlien worlds(エイリアンワールド)というNFTゲームで使用されるクリプトである。

TLMが使えるエイリアンワールドだが、このゲームはいわゆるPlay to Earnである。他のNFTゲームと同じようにバトルだったり土地を利用することで稼ぐことができるのが特徴だ。
現在ではNFTバブルもはじけて厳しい状況が続いているが、今後はメタバースがムーブメントの主流となると思われる。その際にTLMのようなPlay to Earn銘柄の価格が上がることに期待したい。
以前ではBinance Launchpool(バイナンスローンチプール)にてBNBやBUSDを使用してステーキングすることで入手することができたが、現在ではバイナンスで複数の通貨ペアでトレードすることができる。

なお今回BNB通貨ペアであるTLM/BNBはトレード廃止になるが、下記の通貨ペアでは従来通りトレードを継続して行うことができる。
・TLM/USDT
・TLM/BUSD
・TLM/TRY
・TLM/BTC