バイナンスを使用する上で掛かる手数料というのは多々あります。基本は取引の手数料、あとは送金手数料が主な部分です。
手数料は今後も変化したりすると思いますので、手数料を調べる方法を今回の記事では解説しようと思います。
手数料とは?
各種の取引とか出金に手数料が発生したりします。この手数料は取引所の利益となる部分です。取引量が多い取引所ほど手数料が発生し、それが利益となり、さらにその資金を使ったりして安全性の確保やサービスを充実させたり、取引所独自のトークンを開発を進めたりなどするのに使われます。
よってユーザーにとってもサービスを提供するバイナンスなどの取引所にとっても手数料は重要な役割を担っています。
バイナンスの手数料の種類
バイナンスで掛かってくる手数料というのは、いくつかのパターンがあります。
- 現物取引の手数料
- 証拠金借入金利の手数料
- USD-M先物取引の手数料
- COIN-M先物取引の手数料
- クロス担保金利の手数料
- 流動性スワップの手数料
- P2Pウォレットの手数料
- 出金の手数料

一番多く使うのは現物取引の手数料かと思います。現物取引ではMakerとTakerで手数料が最大で0.1%からになります。これは例えばBTCからUSDTを買う時、USDTからBTCを買う時に発生する手数料です。
30日間のトレードした量によって手数料が変化します。VIP0からVIP9までランクが分かれており、取引量が多いほど優遇されて手数料は低くなるのです。
例えば一番上のVIP0の場合には30日間のトレードボリュームが50BTC未満の場合には手数料が0.1%です。この手数料0.1%ですら他のCEXと比べて取引手数料はかなり安い水準となっています。
さらに上から2番目のVIP1においては30日間の取引量が50BTC以上であり、さらに保有しているBNBが50以上の場合にはMaker手数料が0.09%となるのです。ただしTaker手数料は変わらずに0.1%です。
取引量に応じて手数料は低減されるのですが、BNBを使うとさらに手数料が低減されます。
BNBで手数料が軽減
BNBを保有していると、現物取引の手数料が25%減になります。また先物取引では10%減少になります。
これは例えば1,000USDTの取引をした場合でVIP0だとしたら0.1%の手数料がかかります。その時に掛かる手数料としては1USDTになります。
これをBNBを持っていたら、0.75USDT相当のBNBが使われることになります。1BNBあたり100USDTとしたら0.75USDT分の0.0075BNBがウォレットから減ります。
ただしこのようにBNBを使うかは設定で決めることができますので、BNBをホールドしたい人は手数料をBNBを使わないようにすることもできます。
なおこちらの画像はバイナンスのスマホアプリで設定する場合の画面になります。

過去も現在においてもバイナンスは世界一取引量の多い取引所であり、以前では他の取引所に比べて大差ありませんでした。最近では取引量が2以下の取引所と取引量が10倍近く違うほど世界の取引の中心となっています。
もちろんそんだけ取引が多いと、手数料を安くすることができるBNBを多くの人が買います。そうなるとBNBは買いの需要がおおく価値として上がっていく仕組みとなっているのです。
なおBNBを使って手数料を軽減するかどうかの選択はログインした状態で行うことができます。

手数料はいくらか?
2021年11月現在のそれぞれの手数料がいくらかをこちらの記事に残しておきます。最新情報に関しては次項の手数料を調べる方法にて調べてください。
現物取引の手数料
バイナンスの現物取引の手数料に関してですが、みなさん一番おおく使うのが「現物取引」かと思います。バイナンスの手数料は他の取引所と比べて最低水準レベルとなっています。
30日あたりの取引量とBNBの保有によって取引手数料が変化していきます。VIP0からVIP9までのランクがあり、一番手数料がたかいVIP0でも0.1%となっており、他の取引所に比べても安くなっています。

証拠金借入金利の手数料
バイナンスの証拠金借入金利(しょうこきんかりいれきんり)ですが、これはデリバティブトレードで使われます。マージン取引とかFXと言われているものです。
こちらもVIP0からVIP9までランクがありまして、普段からトレードをよくするトレーダーほど優遇されるようになっています。
バイナンスのデリバティブ取引で扱われているコインそれぞれで手数料が違っており、Aから名前順に整列されています。
こちらの画像ではBTC、BIT、BAT、BNB、BUSDの手数料を示していますが、一番左のBTCの場合だとVIP0は0.02%となっています。

この証拠金借入金利ですが、1日で発生する手数料となっています。例えばBTCのところだと0.02%となっていますが、1日あたり0.02%の手数料が発生します。1時間あたりの金利としては単純に24で割ると計算することができます。
1日あたりの手数料=0.02%、1時間あたりの手数料=0.000833%となっています。
証拠金の金利は1時間あたりで換算されるようになっています。
例えば8:30分に100,000USDT借り、9:20分に返済した際には2時間分の手数料が発生します。手数料に掛かるのは8.3USDTとなります。
計算としてはこのようになります。1,000,000USDT X 0.02% ÷ 24h/D X 2h= 8.3USDT
またこれが1日の場合には200USDTとなります。(1,000,000USDT X 0.02% = 200USDT)
USD先物取引の手数料
USDTやBUSDを証拠金として使う先物取引の「USD-M先物取引」ですが、こちらも30日でトレードした取引量とBNBの保有数によって手数料が変化します。
手数料としてはMakerが0.02%、Takerが0.04%となっています。こちらも現物取引と同様にBNBを使用すると手数料は10%オフになり安くなっていきます。

COIN-M先物の手数料
バイナンスのCOIN-M先物ではBTCやETHなどのクリプトを担保として使う先物取引です。
こちらも30日間のBTC取引量とBNB保有量でMakerとTakerの手数料が変化するようになっています。他のオプションではレベルによってさほど手数料の変化はありませんが、COIN-M先物では手数料の変化は大きくレベルが高くなるほどにその恩恵は大きくなっています。

流動性スワップ手数料
流動性スワップですが、 以前はバイナンスリキッドスワップ(Binance Liquis Swap)というサービス名だったものです。

2つのクリプトをスワップすることで利益を得るという仕組みのものです。スワップできるペアは様々なパターンが用意されており、年利が多いものだと50%以上のものもあり。20%未満が多いです。

流動性スワップ手数料ですが、その通貨ペアによって手数料が変化しますのでスワップする前に手数料を確認するようにしましょう。こちらもレベルによっては手数料が安くなります。
ただし他のオプションのように流動性スワップで多くの資金をスワップすると、レベルが変化するような仕組みはありません。レベルを上げたいのであれば、他の取り引きなどで一定の取引量とBNBをホールドするしかありません。

P2Pウォレットの手数料
P2P(ピアツーピア)取引はトレーダーが直接取引相手とトレードを行うことをします。
P2P取引はパっとフィアットをトレードできるものというイメージだと思います。取引所における板取引のように売りと買いの情報が羅列していてそれをみながら取引するというような複雑なものではありません。
P2P取引だとボタン一つでトレードが実行されます。ただし、板取引に比べてスプレッドが高いのが難点です。
P2Pの取引の仕組みですが、オフラインで資産をトレードし、オンラインでトレードが確認されます。つぎにオフラインでお互いの資産のトレードが確認されると、交換した資産がリリースされるというものとなっています。

手数料を調べる方法
上記でも説明しましが、バイナンスにおいて何種類かの手数料があります。
それらのバイナンスで必要な手数料を調べる方法は簡単です。パソコンの場合にはサイトの下の「サポート」の箇所にある「手数料」をクリックするだけで手数料のページに移動することができます。
こちらの画面はパソコンでGoogle Chromeの場合に表示です。今後変化することはあるかもしれませんが、現時点ではこのように表示されています。

さらにスマホを使っている場合には、同様にサイトのしたの方にある「サポート」をクリックしてその中の項目にある「手数料」をクリックするだけです。

またさらに出金の手数料は「出金手数料」のところをクリックすると、確認することができます。
